フラッシュモブ 【flash mob】
概要
フラッシュモブ(flash mob)とは、インターネットを通じて広く呼びかけられた群集が公共の場に終結し、あらかじめ申し合わせた行動を取る即興の集会。転じて、結婚式などの集まりでサプライズ的に催されるパフォーマンス。もとは、2003年5月にニューヨークで企画された集会と、その後これを真似て世界各地で企画されるようになった一連の集会のことを指す。最初の集会は通称「ビル」(Bill)氏によって企画され、電子メールを通じて不特定多数の人に呼びかけられたもので、ニューヨークのある駅に集まってバレエダンスをして解散するという内容だった。
この試みは事前に計画が警察に知れて警戒されたことと、予想を上回る250人もの群集が集まったことによりあまり成功しなかったが、そのアイデアはネット上の口コミで広く知れ渡り、一種のブームとなった。以後、主催者が特定の場所や時間を告知し、それに呼応した群衆が集まって特定の活動を行う試みをフラッシュモブと呼ぶようになった。
日本での独特の発展
日本では2010年代になると、結婚披露宴などの集まりで、一部の参加者が他の参加者に内緒で、唐突にダンスなどのパフォーマンスを披露する演出や余興のことを指すようになった。
何かのきっかけを合図に突然音楽が流れ、仕掛け人の一人が踊りだし、驚いて見ている側の人々(の中に紛れた他の仕掛け人たち)も一人また一人とそれに加わり、最後は大勢でダンスする、というのが典型的な演出法である。結婚式だけでなく、誕生パーティーや結婚のプロポーズ(男性が仕掛け人で、最後にプロポーズする)などで行われることもある。
(2017.11.29更新)