ソーシャルリスニング 【social listening】
SNSやブログ、電子掲示板、ニュース記事のコメント欄などに書き込まれた消費者の「生の声」を収集し、自社や製品の評価、プロモーション施策の反響、競合との比較、市場や消費者のトレンドなどを見出す。
顧客や消費者の意見を集める手法としては従来からアンケートやインタビューなどがよく用いられてきたが、協力者の集め方によっては自社にもともと好意的な人ばかり(あるいはその逆)が集まったり、回答が謝礼・報酬などに影響されるといった偏りが生じやすい点が問題だった。
ソーシャルリスニングでは消費者がネット上に自由に述べた感想を後から収集するため、このような偏りは生じにくい。ただし、ネットへの書き込みは憤りや不快感などネガティブな感情に基づくものが多くなりがちで、必ずしも集団を代表する属性を持つわけではない少数の利用者が熱心に書き込みを行う(ノイジーマイノリティ)といった別の種類の偏りが生じやすく、収集や分析には注意を要する。
(2021.11.11更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 科学研究費助成事業データベース 2021年度 実施状況報告書 東北大学「大学でのオンライン授業における不正行為の実態調査と教材開発」にて引用 (2022年12月)