なりすましアカウント 【impersonation account】

概要

なりすましアカウント(impersonation account)とは、SNSや動画共有サイトなどで、著名人など実在の他人を騙る偽のアカウント。本人に無断で開設され、勝手に本人名義で発言や投稿、他の利用者とのメッセージ送受信などがわれる。

SNSなどのアカウントは誰でも取得でき、どのようなユーザー名を名乗ることもできるが、有名人などの名を名乗り、あたかも本人であるかのように装って第三者が運営するものをなりすましアカウントという。本人が使っているアカウントパスワードを割り出すなどして乗っ取る行為とは異なる。

そのような行為をう動機は様々だが、いたずらや愉快犯的に単に注目を集めたい場合、何らかの商業的な宣伝に誘導するために勝手に知名度を利用している場合、本人の名誉を傷つけたい場合などが考えられる。有名人だけでなく、いじめや嫌がらせのため一般人になりすます事例も見られる。

多くのサービスは会員規約で一定の要件を定めてなりすまし行為を禁じており、露見した場合はアカウントの凍結や削除がわれる。誰かになりすましてアカウントを開設すること自体は違法ではないが、本人のプライバシーを侵害したり名誉を傷つけるような発言や投稿などをうと、民事上の損害賠償請求の対象となったり名誉毀損罪などに問われることがある。

(2023.11.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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