魚拓
概要
魚拓とは、釣った魚に墨などを塗って紙などに姿を写し取ったものだが、インターネットではWebページの内容を取得して保管(アーカイブ)するサービスや、そのようなサービスで写し取った、あるWebページの過去のある時点の写しのこと俗に魚拓という。利用者からの求めに応じて公開されている特定のWebページを取得し、写し(キャッシュ)をサイト上で閲覧できるようにするネットサービスがある。その魁である「ウェブ魚拓」にちなんで、そのようなサービスや、サービスを利用して保存したページの写しのことを俗に魚拓と呼ぶことがある。
インターネットアーカイブ(Internet Archive)や検索エンジンのキャッシュのようにネット上の情報を包括的に収集・保全するのが目的ではなく、利用者が必要とするページの写しを取っておくためのサービスである。自ら自発的にWeb上を自動収集(クローリング)することはなく、利用者が指定したページの写しのみを作成する。
日本では2006年から株式会社アフィリティーが運営しているウェブ魚拓が代名詞的なサービスとして広く知られているが、海外にもarchive.today(旧archive.is)のような同趣旨のサービスがある。これらや、インターネットアーカイブのWayback Machineなど、Webページのキャッシュ全般を「魚拓」と総称することもある。
(2023.11.27更新)