階層メニュー 【hierarchical menu】

概要

階層メニュー(hierarchical menu)とは、コンピュータの操作画面に表示される項目選択式の表示領域(メニュー)の一つで、項目の中が別の複数の項目に分かれた構造を持つもの。小項目の表示の仕方によって、ドロップダウンメニュー(プルダウンメニュー)やアコーディオンメニュー、ツリーメニューなどの種類がある。

未選択時には画面上に大項目の一覧(メインメニュー)だけが表示されており、そのうちの一つを選択すると小項目の一覧(サブメニュー)が現れる。小項目の中がさらに別の項目の一覧で構成され、その繰り返しで何段階もある深い階層構造になっている場合もある。

パソコンのアプリケーションソフトなどでは大項目を選択すると付近に小項目の一覧が追加で出現する方式が多いが、券売機などでは大項目の一覧が消えて小項目の一覧に切り替わる表示方式のものもある。

全体で多数の項目がある場合に、すべてを一度に画面に表示する必要がなく、利用者が今関心のある領域の選択肢だけを提示できる。階層構造の設計次第ではどこに何があるか分かりにくく全体の見通しが悪くなる場合もある。機能の豊富なソフトウェアの操作メニューの表示などによく利用される。

(2022.7.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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