瞬断 【瞬停】 power flicker / momentary power outage
電気の瞬断はケーブルや端子の接触不良、電力系統(電力会社の送電網)における容量や給電の不足、送電系統の切り替えなどによって起きることがある。完全な通電の断絶に至らず一瞬電圧が低下する類似現象は「瞬時電圧低下」と呼ばれ、機器に対する影響は瞬断と似ている。
照明など単純な電気器具は瞬断が起こった瞬間だけ機能が停止する(電灯のちらつきなど)だけで済むが、コンピュータなどの電子機器では強制的な電源断や再起動が発生したり故障の原因となる場合がある。
瞬断によりコンピュータの稼働が中断された場合はストレージに保存していなかった編集途上のデータは失われ、ネットワークを通じた外部との接続も中断される。本来のシャットダウン処理に必要な手順を踏んでいないため、システムの状態に矛盾が生じたり内部の装置が破損するなどして起動できなくなることもある。
瞬断による影響から情報機器を守るには無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)などの機器を経由して電源を接続する必要がある。内部にバッテリーを持ち外部電源と即座に切り替えられるノートパソコンなどの携帯機器は据え置き型の機器に比べ瞬断の影響を受けにくい。
(2021.11.18更新)