読み方 : しゅんだん
瞬断【瞬停】power flicker/momentary power outage
瞬断とは?

電源の瞬断は、落雷や送電線への接触事故、変電所の切り替え動作などによって発生する。送電網に異常が生じた際、保護装置が事故区間を瞬時に切り離して別経路から送電を再開する仕組みが働くことで、一瞬の電圧低下や電力断が引き起こされる。完全な途絶に至らず一時的に電圧が低下するだけの現象は「瞬時電圧低下」と呼ばれ、機器への影響は瞬断とほぼ同様である。
照明のような単純な電気機器では、瞬断が起きた瞬間にちらつく程度で済む。一方、コンピュータやデジタル機器は突然の電力喪失により強制的な再起動が発生し、保存していなかったデータの消失を招く。正規のシャットダウン手順を経ないため、ファイルシステムの記録内容に矛盾が生じたり、ストレージ装置が破損して起動できなくなることもある。
こうした被害を防ぐには、無停電電源装置(UPS)を経由して機器に電力を供給する方法が一般的である。UPS自身は瞬断の影響を受けず、内蔵バッテリーにより外部電源が途切れても機器への給電を継続する。ノートパソコンのようにバッテリーを内蔵する携帯機器は、据え置き型に比べて瞬断の影響を受けにくい。
通信における瞬断は、回線の物理的な断絶、ルータなど中継機器の再起動、無線環境での電波状況の悪化などが原因で生じる。通常のWeb閲覧やメール送受信は通信プロトコルによる自動再送が機能するため影響が表れにくいが、VPNやリモートデスクトップなど持続的な接続を前提とするサービスではセッションが切断され、作業中のデータが失われることがある。オンライン会議や音声通話などリアルタイム性が求められる用途では、ごく短時間の途絶が画面や音声の乱れとして現れる。通信分野の対策としては、ネットワーク機器の冗長化や複数回線の併用などがある。