瞬断 【瞬停】 power flicker / momentary power outage

概要

瞬断(瞬停)とは、電気や通信が一瞬だけ途絶える現象。単に瞬断という場合は電源からの電力供給が数秒以下の短い時間途切れる現象を指すことが多い。

電気の瞬断はケーブルや端子の接触不良、電力系統(電力会社の送電網)における容量や給電の不足、送電系統の切り替えなどによって起きることがある。完全な通電の断絶に至らず一瞬電圧が低下する類似現象は「瞬時電圧低下」と呼ばれ、機器に対する影響は瞬断と似ている。

照明など単純な電気器具は瞬断が起こった瞬間だけ機能が停止する(電灯のちらつきなど)だけで済むが、コンピュータなどの電子機器では強制的な電源断や再起動が発生したり故障の原因となる場合がある。

瞬断によりコンピュータの稼働が中断された場合はストレージに保存していなかった編集途上のデータは失われ、ネットワークを通じた外部との接続も中断される。本来のシャットダウン処理に必要な手順を踏んでいないため、システムの状態に矛盾が生じたり内部の装置が破損するなどして起動できなくなることもある。

瞬断による影響から情報機器を守るには無停電電源装置UPSUninterruptible Power Supply)などの機器を経由して電源を接続する必要がある。内部にバッテリーを持ち外部電源と即座に切り替えられるノートパソコンなどの携帯機器は据え置き型の機器に比べ瞬断の影響を受けにくい。

(2021.11.18更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる