エバンジェリスト【evangelist】
エバンジェリストとは?
(キリスト教の)「伝道師」という意味の英単語。IT分野では、特定の技術や規格、製品などについて主に専門的な見地から啓蒙活動や普及促進などを行う職種をこのように呼ぶ。

企業内のマーケティングやプロモーションに関連する部署に所属(あるいはフリーランスとして契約)し、自社製品が基盤としている技術や規格などについて、主に当該分野の製品を扱う企業や技術者などに向けて、技術的な観点から普及促進のための活動を行う。基盤的な製品を提供する企業の場合は製品自体を対象とすることもある。
具体的な活動の例としては、イベントなどでのプレゼンテーションやプロモーション活動、講演会やセミナーへの登壇、ブログやSNS、動画サイトなどを通じた情報発信、大口顧客などに対する営業活動の中でのデモンストレーション、社内向けの研修や資料作成などがある。これらの前提として、当該技術や製品に関する勉強、研究、実践なども必要となる。
IT業界では基盤的な技術や規格が広まると対応製品・サービスを開発する企業も増え、利用者や市場規模も拡大するという構造がある。自社製品の直接的な営業や宣伝を行う活動だけでなく、技術や規格に対する理解や認知度を高め普及を後押ししていく活動が重要であるという理解が広まり、エバンジェリストが職種として定着した。
企業に所属する「社内エバンジェリスト」と、特定の組織に属さず個人として活動する「インディペンデントエバンジェリスト」の二種類が存在する。前者は米グーグル(Google)社や米マイクロソフト(Microsoft)社のような大手IT企業が公式の職種として設けているケースが多く、自社技術のエコシステム拡大を担う。後者はオープンソースコミュニティや勉強会を通じて活動することが多い。