ブラクラ 【ブラウザクラッシャー】

概要

ブラクラ(ブラウザクラッシャー)とは、閲覧者のWebブラウザコンピュータに異常な動作を引き起こさせる細工が施されたWebページ

Webページの記述に用いるHTMLJavaScriptなどの仕組みを悪用し、ソフトウェアを応答不能な状態に追い込むなど何らかの不具合を引き起こすようなページを指す。コンピュータの乗っ取りや情報の抜き取りなどを目指すものではなく、愉快犯的に設置されることが多い。

例えば、ページを開いた途端、無限に新しいダイアログボックスやブラウザウィンドウを開き続けるスクリプトが起動し、あっという間に空きメモリ領域を消費し尽くしてWebブラウザが異常終了したり、オペレーティングシステムOS)が操作を受け付けなってしまう。

他にも、OSに潜在する欠陥を悪用して機能停止に追い込んだり、ストレージ装置へのアクセスを激しく繰り返すスクリプト実行して装置に重い負荷をかけ、故障を誘発しようとするといった手口がよく知られる。

攻撃者はブラクラを仕込んだWebサイトを用意し、電子掲示板BBS)などに虚偽の誘導文などと共にURLを書き込む。ブラクラだと知らない閲覧者がURLを開くと攻撃が発動する。URLを伝達する手段として電子メールメッセンジャーSNSへの書き込みなどが用いられることもある。

精神的ブラクラ (マインドクラッシャー/マイクラ)

コンピュータの動作に異常は生じないが、閲覧者が精神的なショックや強い不快感、嫌悪感などを催すことを狙った過激なコンテンツを表示するWebページを「精神的ブラクラ」あるいは「マインドクラッシャー」(略してマイクラ)と呼ぶ。ホラー的な、あるいはグロテスクな画像や動画を表示したり、突然大音量で人の叫び声がするといった手法がよく知られる。

(2022.6.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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