論理爆弾 【logic bomb】 ロジックボム

概要

論理爆弾(logic bomb)とは、サイバー攻撃などに用いられるマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の一種で、標的システムの内部に潜伏し、あらかじめ設定された条件が満たされる(指定の日時になるなど)と起動して破壊活動などをうもの。「コンピュータに仕掛けられた論理的な時限爆弾」という意味でこのように呼ばれる。

論理爆弾は対象のコンピュータに自身の複製を記録(感染)し、システム稼働時に常駐するか一定間隔で起動するようオペレーティングシステムOS)の設定などを不正に書き換える。感染時点では何もせずに潜伏しており、攻撃者が指定した条件が満たされると行動を開始し、あらかじめ設定された破壊活動などを実行する。

例えば、ある日時になったら起動してコンピュータ記憶装置の内容をすべて抹消する、特定の利用者ログインが一定期間途絶えたら特定のファイルの内容を消去する、といった動作をする。破壊活動の最後の自分自身やシステムに残る痕跡を削除し、後から検証しにくいよう妨害するものもある。

(2022.11.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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