ソーシャルグラフ 【social graph】

概要

ソーシャルグラフ(social graph)とは、社会における人の繋がり具合をモデル化したもの。狭義にはネットサービス上での利用者同士の結びつき。ここでいう「グラフ」は「グラフ理論」における「主体間の繋がり」の意味である。

古くから言語学などの分野で人間集団の分析などのために用いられてきた概念だが、インターネットの普及以降はネット上での利用者間の結びつきに関する情報モデル化、可視化したものを指すことが多い。

SNSなどのネットサービスでは利用者間で「友達」関係を登録したり、一方が他方の情報発信を購読する「フォロー」(follow)などと呼ばれる関係を結んだりすることができるものがある。これらの機能を利用して利用者間で結ばれた人間関係についてのデータのことをソーシャルグラフという。

サービス運営側ではソーシャルグラフの情報を利用して、ある人の友人の友人の中からその人の友人かもしれない人をリストアップして提示したり、友人関係から趣味や嗜好などを分析して広告配信などに活用したり、友人に商品やサービスを「勧める」ことができる機能などを提供している。

(2024.2.15更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる