読み方 : ストリップス

STRIPS【Stanford Research Institute Problem Solver】

概要

STRIPSとは、1971年に米スタンフォード研究所で開発された、自動計画のための人工知能プログラム。また、どうプログラムのために考案された、計画を記述するための言語。現在では後者の言語を指すことが多い。
STRIPSのイメージ画像

自動計画(プランニング)は人工知能の研究分野の一つで、初期状態、目標、実行可能な行動の選択肢の3つが与えられた中で、初期状態から目標に至るために必要な行動の計画を立てるというものである。課題を与えると自律的に行動するロボットなどに応用される。

STRIPSは計画を立てるシステムに与える入力を定式化するための言語の一つで、初期状態(initial state)、目標状態(goal state)、取りうる行動のリスト(actions)の3つを一つの組として記述する。この3つの組をSTRIPSインスタンスという。

各行動には、その行動を実行する前に満たすべき事前条件(preconditions)、その行動の後に満たしているべき事後条件(postconditions)あるいは効果(effects)を記述することができる。事前条件や事後条件は、命題が真であるべき、偽であるべき、真になるべき、偽になるべきの4つに分けて記述することもある。

(2025.9.5更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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