デシベル 【dB】 decibel

概要

デシベル(dB)とは、信号の強度を表す単位の一つで、「ベル」(bel)の10分の1を表すもの。「デシ」(deci)は10分の1を表す接頭辞。日常的には屋外の騒音などの大きさを示す単位として馴染み深い。

ベルは信号のパワー比などを常用対数で表す無次元の単位で、電話を発明したグラハム・ベル(Alexander Graham Bell)の名に由来する。音の強さや電気回路における増幅率、減衰率などの表現によく用いられる。

日常的に取り扱う物理現象はベルで表すと0から2の間の小数(比が100倍以下)となることが多く、そのままでは表記・表示や計算が煩雑なため、を10倍にしたデシベルが使われることが多い。

実用上はパワー比(電力や音のエネルギー)よりも強度比(音圧や電圧)で考える場合が多く、その場合パワーは強度の2乗に比例するので、dBは「信号強度と基準信号の強度の比の常用対数に20を乗じた」で表される。

つまり、20dB大きくなれば、信号強度は10倍になり、逆に20dB小さくなれば、信号強度は10分の1になる。音圧の場合は、音圧実効値と基準音圧値20μPa(人間が聞くことのできる最小の音圧)の比を考える。増幅率、減衰率の場合は、出力信号と入力信号の大きさの比を考える。

(2021.6.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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