セーフブラウジング 【safe browsing】
概要
セーフブラウジング(safe browsing)とは、Webブラウザがマルウェア配布サイトやフィッシング詐欺サイトなどの危険なWebサイトに接続しようとすると、これを検知して利用者に警告を表示する機能。セキュリティソフトの機能として提供されるほか、Google Chromeのようにこの機能を内蔵しているブラウザもある。インターネット上には、金融機関サイトや大手ECサイトそっくりに偽装したフィッシングサイトや、利用者にマルウェアが仕込まれたソフトウェアの導入を促すサイト、偽のセキュリティ警告を表示するサポート詐欺サイトなどの危険がサイトが多数存在する。
セーフブラウジング機能の提供元はこうした危険なサイトについての情報を収集・蓄積しており、利用者がブラウザでアクセスしようとするとサイトの表示前に警告ページを表示し「アクセスしようとしているサイトは有害である可能性があります」などのメッセージを表示する。
利用者は警告を読んだ上で、サイトにアクセスせずに引き返すか、そのままサイトへのアクセスを挙行するかを選択することができる。サービス提供の原理上、利用者がアクセスを試みるURLはいったん機能の提供元に送られるため、プライバシー上の懸念がある場合は機能をオフにした方がよい。
広く普及しているWebブラウザ「Google Chrome」には、提供元の米グーグル(Google)社がWeb検索エンジン運営のために収集したデータから危険なサイトをリストアップするセーフブラウジング機能が内蔵されており、単にセーフブラウジングという場合はこれを指す場合がある。設定画面の「プライバシーとセキュリティ」→「セーフブラウジング」で機能のオン・オフ、保護のレベルを選択することができる。
(2023.12.30更新)