SoI 【System of Insight】

概要

SoI(System of Insight)とは、情報システムを主目的によって分類したとき、蓄積された情報の加工や分析を通じて何らかの有用な洞察を得ることを主目的とするもの。情報の生成や記録を行うシステムと組み合わせて用いられる。

例えば、ECサイト上で記録された顧客の行動履歴データを解析し、購買に至るまでの障壁になっている要因を探り出すシステムなどが該当する。得られた結果は成約率を高めるサイト改善案を考案することなどに役立つ。

1950年代にコンピュータが現れた当初は、事務作業の効率化などのために大量のデータを記録・処理することが主目的の「SoR」(System of Record)しか存在しなかったが、1990年代頃には人間の繋がりや共同作業、コミュニケーションをサポートする「SoE」(System of Engagement)が現れた。SoIはこれらが生み出し、あるいは蓄積する大量のデータから有用な知見を得るために用いられることが多い。

(2025.1.16更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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