非ノイマン型コンピュータ 【non-von Neumann architectures】 非ノイマン型アーキテクチャ

概要

非ノイマン型コンピュータ(non-von Neumann architectures)とは、現在のほとんどのコンピュータ基本設計にあたる「ノイマン型コンピュータ」とは異なる基本設計コンピュータの総称。

ノイマン型コンピュータはアメリカの数学者、ジョン・フォン・ノイマン(John von Neumann)氏らが1946年に提唱した方式で、主記憶装置メインメモリ)にプログラムデータとして格納し、これを順番に読み込んで実行していく方式である。現在普及しているコンピュータのほとんどがノイマン型コンピュータである。

コンピュータの性能が飛躍的に向上したことにより、メモリからCPUに命令を読み出すバス伝送速度システム性能の律速になってしまうフォンノイマンボトルネック(von Neumann bottleneck)といったノイマン型の抱える弱点が目立ってきたため、様々な非ノイマン型の設計が提唱されている。

演算対象のデータが揃うと処理が駆動されるデータフロー型コンピュータ、脳神経回路をモデルとしたニューロコンピュータ、量子力学の素粒子の振る舞いを応用した量子コンピュータなどがよく知られている。実用化され商業的に普及した非ノイマン型コンピュータは未だに存在しない。

(2018.12.24更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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