ARマーカー 【AR marker】
概要
ARマーカー(AR marker)とは、画像認識型のAR(Argumented Reality:拡張現実感)システムにおいて、付加情報を表示する位置を指定するための標識となる、決まったパターンの画像。マーカーを印刷するなどして現実世界に設置すると、ARシステムがその画像の写った部分に重ねて指定された情報を表示するようになる。どのようなパターンをマーカーとするかはシステムの種類によって様々だが、よく用いられるのは単純ではっきりした白黒の図形やQRコードなどである。
比較的単純な処理によってARシステムを実現でき、付加情報を表示する位置を正確に制御できる点が優れているが、利用するにはマーカーをあらかじめ現実世界の特定の場所に配置しなければならない点が制約となる。汎用の画像認識技術などを駆使してマーカーを用いずに画像認識型ARを実現する技術は「マーカーレスAR」(markerless AR)という。
(2023.8.21更新)