ディスク 【disk】 disc
概要
ディスク(disk)とは、円盤(状のもの)という意味の英単語。ITの分野では、ハードディスクやCD/DVD/Blu-ray Discなどの薄い円盤状のデータ記憶媒体(メディア)や、そのような媒体を利用した外部記憶装置(ストレージ)のことを指すことが多い。ディスク型の記憶媒体は表面に円周状(同心円状あるいは渦巻状)に信号が記録されており、ドライブ装置の回転軸にセットして高速で回転させ、表面にアクセスアームを近づけて信号の読み取りや書き込みを行う。
信号の記録にディスク表面の磁気的な性質を利用するものを「磁気ディスク」(フロッピーディスクやハードディスクなど)、光学的な性質を利用するものを「光学ディスク」(CDやDVD、Blu-ray Discなど)という。
ディスク装置の発明前に主流だった磁気テープに比べ、読み書き速度の高速化が容易で、媒体内の任意の位置を読み書きするランダムアクセス性能も優れており、メディアも薄型軽量であるという特徴がある。21世紀に入るとUSBメモリやSSDなどフラッシュメモリを利用した記憶装置の低価格化が進み、ストレージの主役の座を譲りつつある。
diskとdisc
英語表記には “disk” と “disc” があり、前者がアメリカ英語、後者がイギリス英語の綴りで意味上の違いはなかったが、CDの正式名称が “Compact Disc” とされて以降、光学ディスクの規格名や商標名には “disc” という表記が好んで用いられるようになった。
よく「磁気ディスクは “disk”、光学ディスクは “disc”」と説明されるが、このような経緯に基づく慣習的なもので、元々そのような意味の違いがあったわけではない。商標で表記が決まっている場合以外はどちらを用いても間違いではない。
(2021.7.2更新)