ランダムアクセス 【random access】 ランダムリード / ランダムライト

概要

ランダムアクセス(random access)とは、複数のデータや記憶領域にアクセスする際に、それらが並んだ順序とは無関係に、指定された位置のデータや領域を読み書きすること。

特に、記憶装置が記憶媒体にアクセスする際に、不連続な様々な位置からデータの読み書きを行っていく方式を指すことが多い。不連続な順序で読み込むことを「ランダムリード」(random read)、書き込むことを「ランダムライト」(random write)という。

「ランダム」はこの場合、記録された並び順を考慮せず任意の位置を指定して読み書きすることを指し、乱数などで無作為・不規則に次の位置を決定するという意味ではない(性能テストなどでは無作為に決定する方式が用いられることはある)。

一方、データや領域が並んだ順番に端から連続的にアクセスすることを「シーケンシャルアクセス」(sequential access)という。装置の種類やデータ構造によって異なるが、一般に同じ量のデータを処理する場合、ランダムアクセスはシーケンシャルアクセスより時間がかかることが多い。

(2018.4.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平24春 問63
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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