ハッキング 【hacking】 ハック / hack

概要

ハッキング(hacking)とは、情報システムプログラムネットワークなどの動作を解析したり、独自に改造や拡張などを行うこと。転じて、他人のシステムを不正な手段で操作したり不正に機密情報を入手すること。ハッキングを行う人を「ハッカー」(hacker)という。

世間一般にはコンピュータについての高度な知識や技能を悪用して不正や攻撃、犯罪を行うことという意味が広まっているが、当初は悪い意味合いはなく、システムの開発者の裏をかいて通常はできないことをやってみせたり、創意工夫や遊び心を発揮して人々を驚かせるようなソフトウェア開発・改造を行うことなどを指していた。

現在でも、コンピュータ技術者のコミュニティでは「ハッカソン」(hackathon)のように原義に沿った肯定的な意味合いでハック、ハッキングという用語を用いる場合がある。悪事については「クラック」(crack)「クラッキング」(cracking)のように呼んで区別すべきとする提言もあるが、このような呼び分けは一般に広く定着するには至っていない。

(2019.4.20更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。