PDF 【Portable Document Format】 .pdfファイル
概要
PDF(Portable Document Format)とは、米アドビ(Adobe)社が開発した、どのような環境でも同じように表示・印刷できる電子文書のファイル形式。1993年に登場し、2008年にはISO(国際標準化機構)によって標準化された。従来の文書ファイルの形式は特定のアプリケーションソフトや制作環境に依存した方式となっており、正しく表示・印刷するためには作成時に用いたソフトやフォントファイルなどを入手して同じ環境を再現する必要があった。
PDFでは特定のソフトウェアや環境に依存せず独立して取り扱うことができる文書のデータ形式を定義しており、作成した文書をPDF形式に変換して配布・提供することで、閲覧側ではPDF表示ソフト(PDFビューワ)さえあればどのような環境でも制作時と同じように表示・印刷することができる。
PDF形式のファイルには文字情報だけでなく、フォントや文字の大きさ、字飾り、埋め込まれた画像、それらのレイアウトなどの情報を保存できる。ファイルサイズは増大するが、フォントの字形データ自体を埋め込んで保存することもでき、閲覧側にフォントファイルが用意されていなくても同じフォントで表示できる。
PDF文書の作成
同社ではPDF文書の作成ソフトとして「Adobe Acrobat」(アドビ・アクロバット)を販売し、表示ソフトとして「Acrobat Reader」(アクロバット・リーダー)を無償配布しているが、いずれも他社の互換ソフトを利用することができる。
Acrobatを含めPDF作成ソフトの多くは仮想的なプリンタのように振舞うドライバソフトとして提供されているため、文書作成に用いるソフトウェア自体がPDFファイル書き出し機能を内蔵している必要はなく、印刷機能さえあればPDF文書を作成することができる。
(2019.8.14更新)
関連用語
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他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 福岡県宗像市「第4次宗像市情報化計画」(PDFファイル)にて引用 (2015年3月)
- 独立行政法人情報通信研究機構(NICT) 新世代ネットワーク推進フォーラム IPネットワークWG レジデンシャルICT SWG 戦略ビジョンタスクフォース「家庭生活に役立つホームネットワークの在るICT社会像の実現に向けた調査報告書」(PDFファイル)にて引用 (2011年11月)