Akamai 【アカマイ】
概要
Akamai(アカマイ)とは、アメリカの大手ネットワーク事業者で、インターネット上のコンテンツデリバリネットワーク(CDN:Content Delivery Network)事業の先駆者。正式な社名は Akamai Technologies(アカマイ・テクノロジーズ)。日米を始め世界中で大手メディア企業や大手EC事業者などを顧客に持つ。世界の200を超える国・地域に数十万台以上のサーバを設置し、顧客のWebサイトなどから配信されるコンテンツの複製(キャッシュ)を保持している。アクセス元に地理的に近いサーバが代理応答することで負荷分散や高速配信を行うことができ、また、外部からの攻撃に対する防御などの付加サービスも提供している。
現代ではこのような配信の分散や高速化を行う専用のサーバ群は「CDN」(コンテンツデリバリネットワーク)と呼ばれ、専業の企業や大手ネット事業者が同様のサービスを提供している。Akamaiは最古参のうちの一社で、専業としては現在も世界最大手の一角を占めている。
Akamaiは1998年にマサチューセッツ工科大学(MIT)教授だったトム・レイトン(Frank Thomson Leighton)氏と同大学院生だったダニエル・ルウィン(Daniel Lewin)氏らが中心となって設立された。
当時困難な問題とされたインターネット上の輻輳(ふくそう/アクセスの集中による回線の混雑)に対して現実的かつ事業として有望な解決策を提供したため大きく注目された。“akamai” は「知的な」「賢い」などを意味するハワイ語とされる。
(2018.8.28更新)