クラウドコンピューティング 【cloud computing】 クラウドシステム / cloud system

概要

クラウドコンピューティング(cloud computing)とは、コンピュータの機能や処理能力、ソフトウェア、データなどをインターネットなどの通信ネットワークを通じてサービスとして呼び出して遠隔から利用すること。

解説クラウド」(cloud)とは「雲」という意味で、IT業界ではシステム構成図などを描く際にネットワークの向こう側にある外部のコンピュータやシステムなどをまとめて雲の形の絵記号で記す慣例があることから、このように呼ばれるようになった。

従来のコンピュータ利用方式では、利用者が直接操作する端末や、同じ建物内にあるサーバなど、システム利用側が自ら保有、設置する機器上でソフトウェアやデータを管理していたが、クラウドコンピューティングではシステム本体は専門の管理施設に集約し、利用者はインターネット等の広域回線網を介してこれを使用する。

コンピュータ通信回線の性能が向上したことから実用的になった利用方式で、通常は機器を設置、運用する専門の事業者(クラウドプロバイダー)が契約者に機器やシステム、ソフトウェアの使用権を貸与するクラウドサービスの形で提供される。

インターネットから誰でも利用できるようなサービスやシステムを「パブリッククラウド」、大企業などが自社ネットワーク上で社員などが利用するために内部的に構築・運用するものを「プライベートクラウド」、両者を組み合わせたものを「ハイブリッドクラウド」という。クラウドと対比して従来型のシステムを指す場合は「オンプレミス」(on-premises)型という。

(2021.3.30更新)

他の用語辞典による「クラウドコンピューティング」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「クラウドコンピューティング」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令3 問5】 クラウドコンピューティングの説明として、最も適切なものはどれか。
平30秋 問9】 “クラウドコンピューティング”に関する記述として、適切なものはどれか。
平27春 問20】 クラウドコンピューティング環境では、インターネット上にあるアプリケーションやサーバなどの情報資源を、物理的な存在場所を意識することなく利用することが可能である。

▼ 基本情報技術者試験
平24春 問15】 クラウドコンピューティングの説明として,最も適切なものはどれか。