単体テスト 【UT】 Unit Testing / ユニットテスト / コンポーネントテスト / CT / Component Testing / Coding Testing / PT / 単体試験 / Program Testing / Part Testing
どのような単位でテストを行うかはプログラミング言語の種類や開発者、プロジェクトの方針によっても異なるが、多くの場合はクラスやメソッド、関数、プロシージャなど、言語仕様上ほかのプログラムから一つのまとまりとして扱われる最小の単位(ここでは便宜上モジュールと総称する)ごとに行われることが多い。
単体テストは対象のモジュールが意図したとおり正しく機能するかを確認するために行われるもので、想定される引数の組み合わせなどを与えてみて、エラーが発生しないかどうか、意図した結果を返すかなどを調べる。
単体テストツール
関数などの単位では実行プログラムとして単独で実行できないことが多いため、モジュールを呼び出す「ドライバ」(driver)や、モジュールから呼び出されるプログラムのダミーである「スタブ」(stub)などのテスト用プログラムが必要となる。
汎用的なドライバやスタブの機能を持ち、テスト対象とテスト条件を指示するとテスト用のプログラムを自動生成してテストを実行し、結果を提示する「単体テストツール」もある。現代のソフトウェア開発の現場では、コードの記述者がこうしたテストツールを活用して単体テストを済ませるスタイルが広まっている。
単体テストの意義
すべてのモジュールに単体テストを実施することは時間や工数、コストがかかるが、問題を早い段階で発見することができ、後の段階で発見されるよりも容易に修正できることが多い。また、単体テスト完了後は各モジュール単体の動作が正しいことが保証されるため、以降の開発・テスト工程の効率を高めることができる。
これに対し、複数のモジュールを組み合わせて正しく連結できるかどうかを調べるテストを「結合テスト」「統合テスト」「連結テスト」「インターフェーステスト」などと呼び、システム全体を対象に行うテストは「システムテスト」という。