VPS 【Virtual Private Server】 仮想専用サーバ / バーチャルプライベートサーバ
概要
VPS(Virtual Private Server)とは、レンタルサーバ(ホスティングサービス)のサービス品目の一つで、物理的には一台のサーバを複数顧客で共用するが、仮想化技術により専用サーバと同等の環境を提供するもの。仮想化ソフトウェアにより一台の物理的なサーバを複数の仮想サーバに分割し、それぞれを単体の独立したサーバであるかのように運用することができる。顧客はそれぞれの仮想サーバの管理者権限(UNIX系OSのrootユーザーなど)を与えられ、自前でサーバを用意したのと同じ自由度で環境構築を行うことができる。
同じ仕様の専用サーバをレンタルする場合に比べ、安価に利用することができ、共用サーバでは難しい管理者権限の必要なソフトウェアなども導入・利用することができる。OSを契約者側で自由に選択・導入できるサービスもある。また、物理サーバでは性能や容量は固定だが、仮想サーバは必要に応じて契約を切り替え、ソフトウェア環境や設定を維持したまま拡張や縮小を行うことができる。
ただし、すでにある程度環境が用意された状態で提供される特定用途の共用サーバと異なり、OSや必要なソフトウェアの導入や設定などを自前で行う必要があり、利用には専門的な知識や経験を要する。また、コンピュータの制御を仮想化ソフトが行う分だけオーバーヘッドが生じ、同じ仕様でも性能は物理的な専用サーバより若干劣る場合がある。
(2018.12.13更新)