DVI-I 【DVI Integrated】
概要
DVI-I(DVI Integrated)とは、DVIの端子(コネクタ)仕様の一つで、VGA信号互換のアナログ信号と、TMDS方式のデジタル信号の両方を送受信することができるもの。23ピンの端子と29ピンの端子がある。DVI(Digital Visual Interface)はパソコン本体とディスプレイなどの接続に用いられるインターフェース規格で、アナログ信号とデジタル信号に対応する。アナログ信号しか伝送できなかった従来のVGA端子を置き換え2000年頃から普及した。
DVI-Iはそのコネクタおよびケーブルの仕様の一つで、従来のVGA信号に相当するアナログ信号と、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)というシリアル伝送方式を用いたデジタル信号のいずれかを伝送することができる。
TMDSでは「リンク」と呼ばれる伝送路を形成する。23ピンのDVI-I端子は1本のリンクを使用する「DVIシングルリンク」のみ利用可能で、WUXGA(1920×1200)までの画面サイズに対応する。29ピンのDVI-I端子は2本のリンクを使用する「DVIデュアルリンク」が利用可能で、WUXGAを超える画面サイズに対応する。
DVI-IのコネクタはDVI-Dの18/24ピンの端子の横に「※」の形をしたアナログ用の5ピンの端子を追加した形状になっており、DVI-Dケーブルを機器側のDVI-Iコネクタ(レセプタクル)に差し込むことはできるが、DVI-IケーブルをDVI-Dコネクタに差し込むことはできない。
DVI-Iは機器側をデジタル・アナログ両対応とするために機器側のコネクタとして用いられることが多く、接続先の対応状況によってVGA-DVI変換ケーブル(DVI側はDVI-A端子)を差し込んだり、DVI-Dケーブルを差し込んだりする。
(2022.7.24更新)