DVI-D 【DVI Digital】
概要
DVI-D(DVI Digital)とは、DVIの端子(コネクタ)仕様の一つで、デジタル信号のみを送受信することができるもの。18ピンの端子と24ピンの端子がある。DVI(Digital Visual Interface)はパソコン本体とディスプレイなどの接続に用いられるインターフェース規格で、アナログ信号とデジタル信号に対応する。アナログ信号しか伝送できなかった従来のVGA端子を置き換え2000年頃から普及した。
DVI-Dはそのコネクタおよびケーブルの仕様の一つで、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)というシリアル伝送方式を用いて映像をデジタル信号として伝送できる。DVI-AやDVI-Iとは異なりアナログ信号には対応していない。
TMDSでは「リンク」と呼ばれる伝送路を形成する。18ピンのDVI-D端子は1本のリンクを使用する「DVIシングルリンク」のみ利用可能で、WUXGA(1920×1200)までの画面サイズに対応する。24ピンのDVI-D端子は2本のリンクを使用する「DVIデュアルリンク」が利用可能で、WUXGAを超える画面サイズに対応する。
DVI-DのコネクタはDVI-Iの23/29ピンの端子から「※」の形をしたアナログ用の5ピンの端子を除いた形状になっており、DVI-Dケーブルを機器側のDVI-Iコネクタ(レセプタクル)に差し込むことはできるが、DVI-IケーブルをDVI-Dコネクタに差し込むことはできない。
(2022.7.24更新)