チェックポイント 【checkpoint】

概要

チェックポイント(checkpoint)とは、「検問所」という意味の英単語。データベースなどで現在の状態をストレージ上に保存して更新を確定した時点などをこのように呼ぶ。一般の外来語としては「確認事項」「検査項目」などの意味で用いられるが、これは和製英語であり、英語ではそのような意味はない。

データベースのチェックポイント

データベース管理システムDBMS)で、データベースへの変更をストレージ(外部記憶装置)上のファイルに書き込む処理や、最後にそのような書き込み処理が行われた時点のことをチェックポイントという。

データベースの内容の変更はまずメインメモリ(RAM)上で行われ、ストレージへの反映は変更内容がある程度溜まってからまとめて行われる。障害発生時にはチェックポイントのデータを元に復旧作業を行なうことが多い。

障害発生時にすでにコミットされたトランザクションの復旧には、チェックポイント時のデータにトランザクションログに記録された処理を適用していき、コミット時の状態に戻す。この作業を「ロールフォワード」(roll forward)という。

一方、障害発生時にコミットされていなかったトランザクションの場合は処理をすべて取り消して開始前の状態を復元し、最初からトランザクションをやり直す。これを「ロールバック」(rollback)という。

(2019.10.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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