セッション 【session】
概要
セッション(session)とは、活動期間、学期、会期、開催期間、集会などの意味を持つ英単語。ITの分野では、コンピュータシステムやネットワーク通信において、接続/ログインしてから、切断/ログオフするまでの、一連の操作や通信のことをこのように呼ぶ。あるコンピュータシステムに利用者や別のシステムがアクセスし、連続して交わされる一連の通信や操作の連なりをセッションという。最初のアクセス時に認証やアクセス元情報の取得などによって相手を識別し、セッションを開始・確立する。
通信中はやり取りの内容や現在の状態が記録され、指示や操作に反映される(ステートフル)。通信が終わると終了の手続きによりセッションが終了・切断される。システムによっては次回のアクセス時に前回セッションの続きの状態から利用を開始できる場合もある。
Webアクセスのセッション
Webの分野では、Webサイトへのアクセス数の単位の一つで、サイトを訪れた閲覧者がサイト内で行う一連の行動をまとめてセッションという。「ビジット」(visit)もほぼ同義。
ある閲覧者がトップページから訪問し、サイト内を9ページ閲覧した場合、Webページ閲覧回数(ページビュー)は10PVとなるが、一人の人物の一回の行動であるため、セッションは1となる。
同一の利用者でも、ある程度間隔が開いた場合は別の閲覧行動をみなして新しいセッションとしてカウントする。どのくらい間が空いたら新しい訪問とみなすかについては様々な基準があるが、概ね30分程度とする場合が多い。
(2020.5.22更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- コンピュータ利用教育学会「コンピュータ&エデュケーション」19巻「オープンソースソフトウェアを利用したセッション管理システムとWBTへの応用」(PDFファイル)にて引用 (2005年12月)