GNOME 【GNU Network Object Model Environment】

概要

GNOME(GNU Network Object Model Environment)とは、UNIX系OSでよく利用されるデスクトップ環境の一つ。また、その開発プロジェクト(GNOME Project)。オープンソースとして公開されており、多くのLinuxディストリビューションに採用され広く普及している。

LinuxなどのUNIX系OSグラフィック表示の操作体系(GUIGraphical User Interface)を提供する「X Window System」上で動作するソフトウェアパッケージで、商用OS製品に似た美しく機能的なデスクトップ環境構築することができる。

GTKなどのツールキットツールバーなどのデスクトップ環境に必要な機能群、ファイルマネージャなどGUIシェルとしてシステムを操作するためのアプリケーション群などから成る。当初はWindows風の外観や操作法を標準としていたが、次第にmacOSMac OS X)風に変わっていった。

主にLinuxBSD系のフリーUNIXなどに導入して利用することができ、多くのLinuxディストリビューションが標準のデスクトップ環境として同梱しており広く普及している。やはり人気の高い「KDE」(K Desktop Environment)とよく比較される。

1997年にメキシコの著名なソフトウェア開発者ミゲル・デ・イカザ(Miguel de Icaza)氏とフェデリコ・メーナ(Federico Mena)氏が開発を開始し、1999年に最初のバージョンが公開された。GNUプロジェクトの一部となっており、ソフトウェアGPLGNU General Public License)およびLGPLに基づいて公開されている。

(2024.1.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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