UDIMM 【Unbuffered DIMM】 アンバッファードDIMM

概要

UDIMM(Unbuffered DIMM)とは、コンピュータのメインメモリ(RAM)として用いられるDIMM型のメモリモジュールのうち、レジスタ回路を持たないタイプのもの。

レジスタ回路はマザーボード側のCPUやチップセットなどに内蔵されるメモリコントローラと、メモリモジュール側のメモリチップの間で信号の取次を行う回路で、制御信号の増幅などを行ってコントローラの負担を軽減する。UDIMMはこれが搭載されていないタイプのモジュールで、コントローラから発行された制御信号が全モジュールの全メモリチップに直に伝達される。

コントローラ側の負担が大きいため通信・制御できるメモリチップの数に限りがあり、コンピュータに搭載可能な最大メモリ容量が制約されるが、信号を中継する回路が介在しないため高速にアクセスでき、機構が単純なため安価に製造できる。一般的なパソコン向けのメモリモジュールの多くがこのタイプとなっている。

一方、レジスタ回路を内蔵するタイプのメモリモジュールRDIMMRegistered DIMM)あるいはバッファードDIMMBuffered DIMM)などと呼ばれ、なるべく多くのメモリモジュールを装着して容量を増やしたいサーバ用途などで使われる。

(2018.12.19更新)

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