SRVレコード 【service record】
そのドメインで提供されているサービス(のプロトコル)について、提供しているホスト名や下位プロトコル(UDPかTCPか)、ポート番号などを任意に定義することができる。
例えば「example.comドメインのFTPサービスはftp.example.comのTCPの21番ポートで提供している」という情報を、example.comドメインのSRVレコードを参照するだけで入手することができるようになる。
SRVレコードでは各レコードに優先度と負荷分散の重み付けを指定することができる。同じサービスを複数のホストが提供する場合、まず優先度の値が小さいものが選択され、これが使用不能な場合に次点のホストに接続要求を行う。
また、同じ優先度のホストが複数ある場合、クライアント側で乱数を生成して接続先を選択するが、その際に重み付けの値が大きいものほど頻繁に選択されるよう確率が調整される。
外部にサービスを提供しているホストを知らせるレコードには「MXレコード」があるが、これは電子メールの受信サーバを周知するためのものである。SRVレコードを使えば任意のサービスやプロトコルについて外部に当該ホストを周知することができる。LDAPやSIP、Kerberos、XMPPなどがSRVレコードを利用することでよく知られている。
(2020.5.6更新)