LBA 【Logical Block Addressing】
概要
LBA(Logical Block Addressing)とは、ストレージ(外部記憶装置)の記憶メディア上の個々の記憶単位(セクタ)の位置を表す方法の一つで、すべてのセクタに通し番号を付けて先頭からのセクタ数で位置を識別する方式。記憶メディアはセクタ(sector)と呼ばえる均等なサイズ(数百バイトから数キロバイト程度)の小さな領域に分割されて管理されるが、従来はメディアの種類や内部の物理的な構造により位置の指定方法が異なっていた。
LBAではどのような構造の装置でも、媒体内のセクタに何らかの方法で順番を決めて0番から通し番号をつけ、この番号によってセクタを指定する。LBAを何ビットの値で表すかはコンピュータ側との接続規格によって異なり、古いIDEでは28ビット(最大約2億7千万セクタ)、SCSIでは32ビット(最大約43億セクタ)となっていた。
Large LBA (48ビットLBA/BigDrive)
LBAのビット数を48ビットに拡張し、最大約144PB(ペタバイト/正確には128PiB)までの記憶メディアを扱えるようにする方式。
古いEIDE(Enhanced IDE)規格ではLBAは28ビットであり、この方式では1台あたり約137GB(ギガバイト/正確には128GiB)までの容量を取り扱うことができた。規格制定当初は十分な容量に思われたが、ハードディスクの高密度化、大容量化が想定以上に進み、この容量を超える製品が登場するようになった。
Large LBA仕様ではLBAは48ビットに拡張され、約281京(けい)個のセクタを識別できるようになっている。これにより128ペビバイト(pebi:250)までの天文学的な大容量の装置まで正しく取り扱うことができる。
(2018.8.24更新)