アクセラレータ 【accelerator】
概要
アクセラレータ(accelerator)とは、加速器、加速装置、促進剤などの意味を持つ英単語で、ITの分野では機器やソフトウェア、システムなどに追加して性能を向上させる機材などのことを意味する。何らかのシステムの追加要素として提供され、もとになるシステムの性能を強める働きをするものの総称で、コンピュータのグラフィックス性能を高速化するグラフィックスアクセラレータのように、対象や機能を冠して「○○アクセラレータ」と呼ぶ。アクセラレータによって性能を増強することを「アクセラレーション」(acceleration)という。
コンピュータシステムにおけるアクセラレータはほとんどの場合、CPUとソフトウェアによる性能の限界を打ち破るために特定用途の半導体チップなどのハードウェアを追加する「ハードウェアアクセラレータ」(hardware accelerator)の形で実装される。ただし、分野や対象によっては処理方式などを根本的に入れ替えて本来のソフトウェアよりも大幅な性能向上を行う「ソフトウェアアクセラレータ」(software accelerator)が用いられる場合もある。
また、ネットワークの分野では、それ自体が単体で機能するサーバなどのシステムであっても、他のサーバやネットワークなどの性能やキャパシティを向上させるために用いられるものはアクセラレータと呼ばれることがある。
(2018.10.23更新)