ゲートウェイ 【gateway】 GW

概要

ゲートウェイ(gateway)とは、ネットワーク機器の一種で、伝送方式やプロトコル(通信規約)などが異なるネットワーク間の中継を行うもの。特に、最上位層のプロトコルやデータ形式の違いに対応できるものを指すことが多い。

伝送媒体などの違いだけでなく、異なるプロトコルやアドレス体系、データ形式などを相互に変換し通信できるようにする。プロトコル階層でいうネットワーク層インターネット層)より上位の、個別のアプリケーションのためのプロトコルでデータ形式の変換に対応する。

LAN構内ネットワーク)とWAN(広域通信網)など、異なるネットワークの境界に設置されることが多い。専用の機器として提供されるものもあれば、サーバなど汎用コンピュータ上のソフトウェアとして実装されたものもある。プロキシファイアウォールなど他の機能を兼ねている製品も多い。

異なるネットワーク間を結んで透過的に音声通話ができるようにするVoIPゲートウェイや、遠隔地のネットワークまで仮想的な伝送路を設けて構内ネットワークLAN)と同じように透過的に通信できるようにするVPNゲートウェイなど、個別のアプリケーションや機能のために用いられることが多い。

一方、物理層リンク層のレベルで機器やネットワークを接続・中継する機器にはハブブリッジリピータネットワークスイッチ無線アクセスポイントなどがある。また、共にIPInternet Protocol)を用いるネットワーク同士を接続・中継する機器はルータという。文脈により、ゲートウェイと呼ばれているが実際にはルータであるような場合(デフォルトゲートウェイなど)もある。

(2024.2.2更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平26秋 問66
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。