情報落ち 【loss of trailing digits】 情報落ち誤差

概要

情報落ち(loss of trailing digits)とは、コンピュータで絶対値の大きさが極端に異なる数字を足したり引いたりしたときに、小さい情報が無視されてしまう現象。また、そのような現象によって起きる計算の誤差。

コンピュータでは扱う数値の桁数に制限があるため、極端に大きなと極端に小さなを加減算すると計算結果の数値は桁数が非常に長くなってしまい、小さいに由来する部分がすべて切り捨てられてしまう。

単純に2つの数値の和を求めるような場合であれば大した影響は無いが、大きさの極端に異なるがたくさんあり、加算を繰り返してすべての合計を求めるような状況では、落差の大きい組み合わせの加算で常に小さいが無視されてしまい、最終的な結果が大きく狂ってしまうことがある。

そのような場合には、小さい順に並べて小さい方から順に足し合わせるといった処理をうことで、情報落ちの影響を小さくすることができる。

(2020.1.8更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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