仮想CPU 【virtual CPU】 vCPU / 仮想プロセッサ

概要

仮想CPU(virtual CPU)とは、仮想化されたコンピュータ上で動作するソフトウェアから見て、コンピュータCPU(中央処理装置)として振る舞うもの。物理CPUを構成する資源を分配して構成する。

ハイパーバイザ型の仮想化で用いられる概念で、コンピュータで実際に稼働している物理的なCPUの処理能力を分割し、ハイパーバイザ上で起動している仮想マシンVMVirtual Machine)のCPUとして構成する。仮想マシン上で起動されたオペレーティングシステムOS)やアプリケーションソフトなどにとっては、自らが動作しているCPUに見える。

各仮想マシンは一台以上の仮想CPUを搭載し、一台の仮想マシンが複数の仮想CPUで並列処理う場合もある。仮想CPUの合計数が物理CPUやそのコアの数の合計を超える場合は、物理CPUの処理能力(実行時間)がハイパーバイザによって分割され、各仮想CPU動的に割り当てられる。

仮想CPUは固定的に用意されているわけではなく、VMの起動時に生成されて動的に割り当てられ、VMを終了すると消滅する。VMの数に応じて稼働中の仮想CPUの数は変動し、物理CPUコア)の数より大幅に多くなると一つあたりの性能が大きく制約されることになる。

(2022.9.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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