リッチクライアント 【rich client】

概要

リッチクライアント(rich client)とは、Webアプリケーションクライアントとして、Webブラウザで単純なWebページを表示する方式を超える表現力や操作性を備えたシステムを用いること。専用のアプリケーションソフトを利用する場合とWebブラウザで高度な機能や拡張技術を用いる場合がある。

Web上でクライアントサーバ型システム実装しようとすると、Webサーバ静的HTMLによるWebページを生成してWebブラウザに送信し、利用者はページ内のフォームなどに入力してサーバデータを送信、ページが再生成されて送り返されてくる、といった形の操作感となる。

専用のクライアントソフトを利用する場合に比べ、入力のたびにいちいちページ遷移するため動作がもたつき、画面の表示内容の表現力や操作要素の機能などもHTML/CSSの仕様の範囲に制限されるため乏しくなってしまう。

リッチクライアントはこのようなWebクライアントの欠点を補い、Webアプリケーションの利点を残しつつクライアント側の機能を強化したもので、WebブラウザHTMLを表示する以上の豊富な機能を利用することができる。リッチクライアントを用いたWebアプリケーションRiA(Rich Internet Application)ということがある。

主な実現方式は3種類に大別でき、AjaxのようにHTML/CSS/JavaScriptというWebページの枠組みの中で操作性を向上させる方法、FlashJavaアプレットActiveXコントロールSilverlightのようにWebブラウザ機能拡張を組み込む方法、Adobe AIRBiz/Browserのようなブラウザ以外のソフトウェアを用いる方法がある。

(2018.11.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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