SSI 【Server Side Include】
概要
SSI(Server Side Include)とは、Webサーバなどの機能の一つで、HTML文書中に特別な記法のコメントを挿入すると、指定された内容で置換するもの。サイト内の各ページで共通の内容を一つのファイルにまとめておき、送信時に読み込んで合成するといった使い方がよく行われる。HTMLのコメント(「<!--」と「-->」で挟まれた領域)の中に、「<!--#include file="ファイルの位置"-->」といった形式の内容を記述することにより、指定したファイルの内容を読み込んで当該コメント部と置き換えてくれる。コメントは削除され、Webブラウザ側には送られない。
どのような内容を呼び出すことができるかはWebサーバの仕様により異なるが、ファイルの読み込み以外にも、指定したコマンドやプログラムを起動して出力内容を挿入する「#exec cmd="コマンド名"」、サーバの環境変数を挿入する「#echo var="変数名"」などが利用できることが多い。
独自の変数を設定する「#set」、条件によって呼び出す内容を変更する「#if」「#elif」「#else」「#endif」、出力書式を変更する「#config」のような制御構文も用意されており、簡易なプログラムでSSI出力の内容を制御することができる。これらの構文はファイル送信時には何も置換されず単に削除される。
SSIが含まれるHTMLファイルは、通常のHTMLファイルとは異なる「.shtml」「.shtm」「.stm」といった拡張子にしておき、これらの拡張子のファイルがリクエストされたらSSIによる処理を行う設定にしておくことが多い。「.html」「.htm」など通常のHTMLファイルをSSI処理するよう指定する場合もある。
(2022.11.14更新)