XSLT 【XSL Transformations】 XML Stylesheet Language Transformations

概要

XSLT(XSL Transformations)とは、XML文書の構造を別の形式に変換するためのルールを記述することができる言語。異なる構造のXML文書に変換したり、HTMLCSVなど別のデータ形式に変換したり、データの一部の置換や移動などをなうことができる。

プログラミング言語の一種である関数型言語のような仕様になっており、文書内で一致するパターンを指定し、そのパターンに適用する変換内容を記述していく。変換ルールの集合のことを「スタイルシート」と呼び、XSLTによる変換を実行するソフトウェア(XSLTプロセッサ)により任意のXML文書に対して適用することができる。

繰り返しや条件分岐並べ替えソート)、関数定義、関数の再帰呼び出しなどで複雑なルールを記述することができるが、他のスタイル指定言語と異なり記述作業は実質的にプログラミングと変わらず、難易度が高いとされる。

もともとXML文書の見栄えを記述するためのスタイルシート言語である「XSL」(Extensible Stylesheet Lanugage)の仕様の一部で、「XPath」や「XSL-FO」(XSL Formatting Objects)と組み合わせて使用する想定だったが、XML文書を他の形式に変換するツールとして単体で普及した。1999年にW3CによってXSLT 1.0として独立した規格として勧告され、2007年にはXSLT 2.0が、2017年にはXSLT 3.0が勧告されている。

(2022.5.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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