UNC 【Universal Naming Convention】

概要

UNC(Universal Naming Convention)とは、Windowsネットワーク上で共有されているファイルなどの位置を表記する標準的な記法。対象の存在するコンピュータ名と、その中での位置(共有名やパスなど)を組み合わせ、「¥¥コンピュータ名¥資源の共有名¥資源内での位置」(英語環境では¥はバックスラッシュ)という形式で表される。

Windowsではファイルフォルダなどの位置を指し示すパスpath)表記として、ドライブ名ディレクトリ名、ファイルを「¥」記号でつなぎ合わせた「C:WindowsSystem32cmd.exe」といった記法を用いるが、これをネットワーク上の共有資源に拡張したものである。

例えば、コンピュータ名「JOHNSPC」上で「SharedFolder」という共有名が設定されたフォルダの中にある「Documentsフォルダの「Memo.txtファイルを指し示すUNCは「¥¥JOHNSPC¥SharedFolderDocuments¥Memo.txt」となる。先頭が「¥¥」から始まることで、ネットワーク上の資源であることが分かる。

UNCは通常のパス名と同じように、設定ファイルコマンドプロンプト、「ファイル名を指定して実行」機能などで入力することができるが、コマンドプロンプトカレントディレクトリに指定することはできない。ただし、ネットワークドライブとしてドライブレターを割り当てれば指定できるようになる。

(2024.1.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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