pps 【packets per second】 パケット毎秒 / p/s / kpps / Mpps
概要
pps(packets per second)とは、ネットワーク機器などの性能指標の単位の一つで、1秒あたりに処理できるパケットの数。1000ppsの機器は毎秒1000個のパケットの転送処理などを行なうことができる。扱うデータの単位がパケットではなくフレームなど他の用語の場合も慣習的に “packets per second” と呼ぶ。ネットワークスイッチ(スイッチングハブ)が行うスイッチング処理や、ルータの行うルーティング処理などの能力を表す指標としてよく用いられるもので、機器内部の処理装置が1秒間にどれだけの数のパケットやフレームなどの転送処理を実行できるかを表している。
他の単位と同じように、値が大きい場合は接頭辞を付けた複合的な単位を用いる。例えば、1000ppsは「1kpps」(kilo-pps:キロpps)、100万ppsは「1Mpps」(mega-pps:メガpps)といったように表す。現在の機器では「Mpps」を性能表記に用いることが多い。
これに対し、機器内部で各ポートを結ぶ配線(回路)が単位時間あたりに伝送できるデータ量は「スイッチング容量」あるいは「バックプレーン容量」などと呼ばれ、1秒間に伝送できるビット数である「bps」(bits per second:ビット毎秒)などの単位で表される。
ケーブルの伝送速度や機器内部のスイッチング容量がいくら高くても、スイッチング能力やルーティング能力が低いと回線や回路の伝送能力を十分に発揮できないため、高速な通信規格や多数のポートに対応した製品には相応の転送処理能力が求められる。
(2023.8.24更新)