NAS 【Network-Attached Storage】 ネットワークアタッチトストレージ / ネットワーク接続ストレージ / ネットワークハードディスク

概要

NAS(Network-Attached Storage)とは、ネットワークに直接接続し、コンピュータなどからネットワークを通じてアクセスできる外部記憶装置(ストレージ)。企業や家庭内のLANで共有ファイルなどの保存に利用されたり、デジタルビデオレコーダー(HDDレコーダーBlu-rayレコーダー)が動画の保存先として利用したりする。

簡易なコンピュータ本体にハードディスクSSDなどの記憶装置と、ネットワークインターフェースOS、管理用ソフトウェアなどを内蔵したファイルサーバ専用機で、記憶装置ネットワークに直に接続したように扱うことができることからこのように呼ばれる。

ネットワークに接続されたほかのコンピュータなどからは通常のファイルサーバと同様に複数のコンピュータ・利用者間の共有ディスクとして使用することができる。ファイルシステムネットワーク通信機能は最初から内蔵されているため、システムへの導入や追加が容易で、異なる種類の複数のサーバからのデータの共有も楽にうことができる。高級機になると、複数のディスクを備え、RAID機能やホットスワップ機能を持ったものもある。

DAS (Direct-Attached Storage)

コンピュータに直接接続された記憶装置ストレージ)のことをDAS(Direct-Attached Storage)ということがある。コンピュータの筐体に内蔵、あるいはケーブルにより外付けされている、ハードディスクSSD光学ドライブテープドライブなどが該当する。

ストレージを何らかのネットワークを介してコンピュータに接続するNAS(Network-Attached Storage)やSANStorage Area Network)と対比して、もとからある旧来のストレージ形態を区別するために後から考案されたレトロニムretronym)である。

(2018.1.11更新)

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