VFAT 【Virtual File Allocation Table】
概要
VFAT(Virtual File Allocation Table)とは、Windowsや前身のMS-DOSで標準ファイルシステムだったFATの拡張仕様で、いわゆる「8.3形式」の短いファイル名に加え、Windows 95などで導入された最長255バイトまでの「ロングファイルネーム」(LFN:Long File Name)に対応させるもの。FAT(File Allocation Table)の管理領域内に特殊な形式で長いファイル名を格納するもので、MS-DOSなど古いOSからアクセスすると短縮された8.3形式のファイル名でアクセスすることができる。例えば、Windowsシステムドライブの「Program Files」フォルダをMS-DOSから見ると「PROGRA~1」と短縮されている。
VFATとは、厳密にはWindows上でMS-DOSを介さず直接FATを扱えるようにするための仮想デバイスドライバ(VxD)のこと(“Virtual”はこれに由来する)で、Windows 3.1当時のVFATはまだ長いファイル名には対応していなかった。
(2022.5.1更新)