O/Rマッピング 【Object/RDB mapping】 O/Rマッパー / O/R mapper / ORM
概要
O/Rマッピング(Object/RDB mapping)とは、オブジェクト指向プログラミング言語におけるオブジェクトとリレーショナルデータベース(RDB)の間でデータ形式の相互変換を行うこと。そのための機能やソフトウェアを「O/Rマッパー」(O/R mapper)という。オブジェクト指向言語では互いに関連するデータ項目を一つのオブジェクトにまとめ、データを操作する手続き(メソッド)と一体的に管理する。一方、リレーショナルデータベース(relational database)では一件のデータを複数の属性の値の組として表現し、組を連ねた表の形でデータを永続的に保存する。
プログラムからRDBへデータを保存するには、オブジェクトを実体化したインスタンスの持つ値をデータベースの表中の項目に当てはめて書き込む操作(読み込みの場合はこれとは逆の操作)を行なうが、通常はデータベース管理システム(DBMS)へ操作を依頼するSQL文などを生成・発行するコードをプログラム中にその都度記述しなければならない。
O/Rマッパーはこの処理を専門的に受け持つもので、あらかじめ設定された対応関係についての情報に基づき、インスタンスのデータをデータベースの対応するテーブルへ書き出したり、データベースからデータを読み込んでインスタンスに代入したりといった操作を自動的に行なってくれる。
(2019.2.15更新)