480i 【525i】
概要
480i(525i)とは、映像信号の画質と走査方式を表す用語の一つで、有効走査線480本(総走査線525本)、フレーム周波数29.97Hzの飛び越し走査(インターレーススキャン)のこと。SD画質の仕様の一つで、日米などで用いられたアナログテレビ放送のNTSCがこの方式である。画素数で表すと、テレビ放送などアスペクト比(縦横比)4:3の場合は640×480ピクセル、3:2の場合は720×480ピクセルとなる。走査線の偶数番目と奇数番目を交互に走査するインターレース方式であるため、2回の走査で画面全体が書き換わる。
一方、同じ走査線480本ですべての走査線を毎回走査する順次走査(プログレッシブスキャン)を採用し明瞭さを増した方式を「480p」という。同じSD画質放送(SDTV)でも、欧州のアナログテレビ放送などでは走査線576本(720×576)で飛び越し走査を行う「576i」が一般的だった。
(2022.5.16更新)