1080p 【1125p】

概要

1080p(1125p)とは、映像の精細さと滑らかさを表す仕様の一つで、有効走査線1080本、順次走査(プログレッシブスキャン)方式のこと。

映像信号(アナログ)や動画データ(デジタル)の画質を表す仕様の一つであり、いわゆる「フルHD」(FHDFull High Definition)あるいは「2K解像度」の一つである。ブラウン管CRT)などでは総走査線1125本となることから「1125p」と呼ばれることもある。

アスペクト比縦横比)は16:9で、デジタルの場合の画素数は1920×1080(207万3600)ピクセルとなる。フレームレートは通常60fps(1080/60pと表記)、あるいは垂直同期周波数59.97Hzだが、30fps(30p)や24fps(24p)などが用いられることもある。

一方、同じ有効走査線1080本だが、偶数番目と奇数番目を交互に走査する飛び越し走査(インターレーススキャン)を採用している映像信号や動画データを「1080i」という。1080pと異なり2回の走査で画面全体が書き換わる。

1080pは一部のデジタルカメラやスマートフォンの動画撮影モードで利用できるほか、家庭用ゲーム機、インターネット上での動画配信などで利用されている。30pや24pはデジタルテレビ放送の諸規格(ISDB/ATSC/DVB)の一部に規定があるが、実際の放送にはあまり使われておらず、1080i720pが用いられることが多い。

(2022.5.19更新)