サーバOS 【server OS】 サーバ用OS / サーバ向けOS

概要

サーバOS(server OS)とは、オペレーティングシステム(OS)の分類の一つで、主にサーバコンピュータで使用されることを想定して開発・調整されたもの。

サーバネットワークを通じて他の機器に機能やデータを提供するコンピュータで、利用者が対面で直接操作するコンピュータとは求められる性能や機能が異なる。画面表示や音声などに関わる機能は操作に必要な最低限で十分である一方、ネットワーク性能やプログラム動作の安定性などは高い水準が求められる。

また、サーバネットワークを使用する利用者情報ネットワーク上の様々な資源を一括管理する機能や、遠隔からコンピュータソフトウェアの状態を監視・管理する機能なども必要とされる。こうした要求に応えられるよう特別に調整された製品をサーバOSと呼んでいる。

基本的な機能は汎用OSデスクトップ向けOSクライアントOS)と変わらないため、サーバOSとしてのみ開発・提供されるOS製品は多くない。多くはベースとなる汎用OSの性能や機能、同梱するソフトウェアなどを調整し、サーバ「向け」OSとして提供される。

商用のOS製品としては米マイクロソフトMicrosoft)社のWindows Serverシリーズや大手コンピュータメーカーの商用UNIXがよく知られ、オープンソースソフトウェアとしてはLinuxサーバ向けディストリビューションがよく用いられる。商用OS製品の場合はサーバOSとして利用するためのライセンス利用許諾契約)体系を用意し、デスクトップ向けOS製品をサーバOSに流用できないよう制限していることが多い。

(2023.3.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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