コネクタ 【connector】
金属製の端子をプラスチックなどでできた絶縁体で固定したもので、端子は機器内部の電気配線に通じている。装置間やケーブルと装置の間を接続し、電力や信号をやり取りできるようにする。光コネクタは光ファイバーの端点が露出した部品で、光信号を伝送することができる。
コネクタは手や簡易な工具で簡単に繰り返し着脱できるのが大きな特徴で、はんだ接着などに比べ柔軟かつ迅速に配線を整えることができる。用途によって様々な大きさや形状があり、その多くは工業規格などで標準化されている。
形状の違い
多くのコネクタは凸型の「オスコネクタ」(male connector)と凹型の「メスコネクタ」(female connector)が一組になっており、凸型の端子を凹型の端子に差し込んで固定する仕組みになっている。凸型はケーブル側や小型の装置側、凹型は大型の機器側に設けられることが多い。
また、ケーブル側のコネクタを「プラグ」(plug)、プラグを差し込む受け口を「ジャック」(jack)あるいは「レセプタクル」(receptacle)という。レセプタクルは機器や壁、パネルなどに設けられる受け口を指すが、ジャックは延長ケーブルや変換ケーブルの端に設けられることもある。
プラグは凸型、ジャックやレセプタクルは凹型のことが多いが、必ずしも固定的に対応するとは限らず逆の場合もある。分野や機器によっては、プラグを差し込む受け口のことを「ソケット」(socket)、「ポート」(port)、「コンセント」(和製英語)などと呼ぶこともある。
ソフトウェアのコネクタ
ソフトウェアの分野でも、あるソフトウェアから別のソフトウェアの機能を利用するのを仲立ちしたり、あるシステムの管理するデータを別の環境から閲覧・操作できるようにする機能を提供するソフトウェアなどのことを比喩的に「コネクタ」と呼ぶ場合がある。