MFC 【Microsoft Foundation Class】
概要
MFC(Microsoft Foundation Class)とは、C++言語でWindows用アプリケーションソフトを開発するためのクラスライブラリ。米マイクロソフト(Microsoft)社のC++開発環境であるVisual C++に同梱されるもので、Windowsアプリケーションに必要な標準的な機能を提供する。Windows API(Win32など)の提供する機能をC++のクラスとしてまとめたもので、文字列処理やリスト、マップなど汎用的な機能に加え、ウィンドウ制御やメッセージ処理、グラフィックス(GDIなど)、マルチスレッド、ソケットやHTTPといった通信・ネットワーク機能など、Windows上で動作するソフトウェアを開発するのに必要な多くのクラスを提供する。
MFCを利用して開発したソフトウェアは実行時に「MFC*.DLL」(*の部分は利用したMFCのバージョン番号)というライブラリファイルが必要で、Windowsの各バージョンには出荷時点における過去のMFCのファイル群が標準で内蔵されている。
アプリケーションの動作に最新版のMFCが必要な場合は、同社が配布する「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をアプリケーションのインストーラに同梱し、インストール時に自動的にシステムに追加させることができる。利用者側で同社サイトから再頒布可能パッケージを取り寄せて導入することもできる。
(2023.8.13更新)