ロギング 【logging】

概要

ロギング(logging)とは、起こった出来事についての情報などを一定の形式で時系列に記録・蓄積すること。そのように記録されたデータのことを「ログ」(log)という。

コンピュータシステムの場合には、利用者による操作や、機器や装置、ソフトウェアなどの稼働状況、通信機能による外部との通信などの記録を残すことをロギングということが多い。いつ、誰が(何が)、何を試み、結果がどうであったかをファイルやデータベースに時系列に記録する。装置やプログラムが発したメッセージや応答コードなどがある場合はこれらを併記することもある。

ある期間に記録されたログを解析することで、活動や通信の頻度や量、特定のある具体的な活動の詳細な内容や結果を知ることができる。システム障害やセキュリティ事象など問題が発生した際には、起こった出来事の経過を把握したり、原因の調査や解決法の検討などの助けになる。

ロギングは「このような出来事が起こった」ことを記録する活動だが、データ管理などで「記録内容がこのように変更された」ことを記録する活動は「ジャーナリング」(journaling)と呼ばれる。データや記憶領域に対する変更履歴を時系列に保存したもので、過去のある時点の状態を参照したり、その状態に戻したりすることができる。

(2020.6.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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